中国では毎年6月にVPNに大規模な規制が入ることが恒例となっていますが、今年もやってきました。
6月1日からshadowsocksに繋がらないという報告が次々に上がっています。
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(6月28日追記)
Shadowsocksの規制は解除された模様です。
規制後も少し安定していなかったShadowsocks以外の接続方式についても5月以前の状態に回復しました。
shadowsocks接続を検知し、ブロックするシステムが稼働しているのか
友人とも連絡を取り合ってみたのですが、規制後に増設した2台のshadowsocksサーバーが次々にブロックされたとのこと。
私もプライベートshadowsocksサーバーを構築してみましたが、初接続から約半日でブロックされてしまいます。
初接続からブロックまでの時間が短すぎること。
shadowsocks以外であれば正常に接続できること。
以上の2点から、shadowsocks通信を検知し自動的にブロックするシステムが組み上がり、6月1日から稼働し始めたということではないかと推測します。
今後について
政府はVPNを完全に規制したいわけではない
まず基本的に中国政府は、海外との全てのやりとりをブロックする事は考えていませんし、目の敵にしているわけでもありません。
本来の目的である、情報漏洩対策にVPNを使用したいという健全な目的のためであれば、政府から認可を受けたプロバイダがサービスを提供しています。
少し不健全寄りにはなりますが、海外SNSを利用して外国人と交流するというのも基本的には規制したくない筈です。海外からの情報が全く入ってこなくなったら、企業の成長が阻害されるわけですから。
ブロックの理由
政府はそれを踏まえた上で、下記2点を主な目的として金盾により特定のサイトやサービスへの接続をブロックしています。
1.海外SNSを主としたサービスから自国の市場を保護する
2.情報統制
使わせたい事情、使わせたくない事情、この2つを折衷し、結論として「管理の元でならVPNを使ってもいいよ」というスタンスに繋がっているものと思われます。
shadowsocksは不健全な目的で使用している人も多く、匿名性のせいで政府も管理しきれないため、今回の規制で槍玉に上げられたのでしょう。
これらの事情を鑑みると、やはりShadowsocksについては今後規制の手が緩むことはなく、厳しい状況が続くのではないでしょうか。結局は政府のさじ加減次第ですね。
ただ、これまでも政策と対策のいたちごっこが10年以上続いてきているので、今後の対策に期待したいところです。
IKEv2やOpenVPNは問題なし
取り敢えずIKEv2やOpenVPNは普通に接続可能なので、そちらを使いましょう。
有料VPN業者であれば大体これらの接続方法は用意されているはずなので、設定方法の説明を読むか、問い合わせてみましょう。
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コメント
シャドウソックスですが、6月7日ごろから安定してグーグルのプラットフォームにつながるようになりました。
情報のご提供までに
ありがとうございます。このまま継続的に使用できると嬉しいです。