Galaxyから始まったエッジディスプレイデザイン。
その後他社も後を追う形で、最近のハイエンドスマートフォンではすっかりエッジディスプレイが一般的となりました。
エッジディスプレイのデザイン自体は素晴らしいのですが、機能性においては賛否両論あると思います。
にも関わらず現在ハイエンドスマートフォンを買おうと思ったらほぼ選択の余地はなくエッジディスプレイデザインの機種を買わざるを得ない状況です。
エッジディスプレイも慣れれば使いやすいのですが、それよりもフラットディスプレイと大きく勝手が変わるのが保護フィルムの選択肢。
特にガラスフィルム派の方は困っている方も多いのではないかと思います。
そんな方の助けになればと、今回は筆者が特におすすめするUVガラスフィルムの紹介と失敗しない貼り方、注意点を紹介させていただきます。
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エッジディスプレイ機種におすすめする保護フィルムはUVガラスフィルム
現在主に市場に出回っているエッジディスプレイスマートフォン向けの保護フィルムは大きく分けて4種類。
①PETフィルム
保護フィルムといったらまずはこれ。
保護フィルムを想像してみて一番最初に思い浮かぶフィルムがこれに当たります。
硬質なためエッジディスプレイ機種に貼り付ける場合は端が浮き上がりやすいのが大きな難点。
それをカバーするために粘着力を強めると入った気泡が抜けにくくなり、ハズレ商品も多いです。
②TPUフィルム
別名ヒドロゲルフィルムとも呼ばれる軟質の保護フィルム。
▲こんな感じで「でろーん」と垂れ下がるくらい柔らかいフィルムです。
軟質故に曲面までぴったりフィットするのが特徴ですが、他の保護フィルムに比べて指滑りが悪いのが難点。
特に指先に水分を帯びている状態だと更に指滑りが悪くなり、自然と汗ばむ夏場なんかだと指が痛くなります。
③通常の曲面ガラスフィルム
スマートフォンのエッジの曲面に合わせて加工された曲面状のガラスフィルム。
ガラスフィルムなので指滑りは最高!なのですが、貼り付けの際にかなりの精度が要求されるのが難点。

完璧な位置に貼り付けることさえできれば最高なのですが…

こんな感じで貼り付けが非常にシビア
ディスプレイとガラスフィルムの間にスペースができやすいので、貼り付けの際に少しでもずれてしまうとタップに反応しない、指紋認証できない等最悪の使い心地が待ち受けています。
④UVガラスフィルム
それらの欠点を補うべく開発されたのがUVガラスフィルム。
ガラスフィルムとディスプレイの間をUVレジン液で埋めて硬化させてしまおうという発想。
使い心地はとにかく最高なのですが、他の保護フィルムと比べると貼り付けが難しく手間もかかるのが難点です。
ということで次の項では極力失敗の少ない貼り付け方を紹介させていただきます。
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用意するもの
▲UVガラスフィルムのセット。こんな感じのセットで販売されている筈です。
内訳はクリーニング3点セット、UVレジン液、UVライト、それからガラスフィルムです。
▲他に用意するものは本体とケース、それからマスキング用のテープがあると便利です。
なければ付属のダストアブソーバーシールで代用可能です。
▲あとはティッシュペーパーも。
▲UVガラスセットの中にはUSBケーブルが付属していないものもあるため、その場合はUSBケーブルを別途用意しましょう。
ついでにUVライトが不良品ではなくきちんと光ることを確認。安いだけに不良品もたまに紛れています。
貼り付け前の下準備
貼り付けの成否は下準備にかかっていると思って下さい。
それくらい大切な作業です。
貼り付け場所の注意
紫外線で硬化するUVレジン液を使用して貼り付けを行う関係上、紫外線は大敵です。
反射光くらいで即硬化はしないのでそこまで気を使う必要はありませんが、直射日光下だけは避けるようにして下さい。
また、UVレジン液は臭いので換気を行いながら作業をした方が無難です。
電源をOFF
▲貼り付け作業時の誤動作の予防、また着信等があると貼り付け作業の邪魔になるので電源をオフにするのを忘れないよう。
位置決め
▲ケースを装着し、その上にガラスフィルムを乗せて下さい。
▲UVガラスフィルムは全面保護のために大きめに設計されておりケースと干渉しやすいため、この工程は本当に大切です。
参考までに、このケースとガラスフィルムは殆ど大きさがぴったりで貼り付け位置が1mmでもずれるとケースと干渉してしまう感じでした。
▲ケースとガラスフィルムが干渉しないように位置合わせをしたらテープを使ってずれないよう固定。
▲その状態でケースを半分外します。
▲外した側を改めてテープで固定したのちケースを外します。
ガラスフィルムの表面は指滑りをよくするための加工がなされており、テープが貼りつきにくいので注意。
▲再度ガラスフィルムと本体をテープでしっかりと固定。
この後UVレジン液を垂らすので液が入り込まないよう本体の穴はマスキングしておきましょう。
▲本体上部。スピーカーの穴をマスキングするついでテープのラインを使って貼り付け位置のガイドを作ります。
固定したガラスフィルムの端の位置に合わせてマスキング。
この赤線が貼り付け作業の際のガイドになります。
▲ガイドスティッカーを使って本体とガラスフィルムを直接貼り付けちゃうのもアリ。
UVレジン液と反応してガイドスティッカーの糊が溶けてずれたり、埃も入りやすいので個人的にはあまりおすすめはできません。
水平出し
水平が取れておらずUVレジン液が横に流れると貼り付け失敗の原因になります。
水平出しも非常に大切な工程です。
▲カメラ部分が突出している左側が若干高くなってしまっています。
▲水平出しには保護フィルムが入っていたスリーブを使うのが便利。この状態でも左がまだ高め
▲折り重ねて高さを調節しましょう。
これで下準備は完了。
UVガラスフィルムの貼り付け作業
いよいよ貼り付け作業です。
▲貼り付け前に
①マスキングが出来ていること
②位置決め用のラインが出来ていること
③水平が出ていること
を再度確認して下さい。
▲付属のクリーナーセットを使って皮脂と埃の除去。
▲UVレジン液のキャップを外し
▲上部の蓋を外すことでUVレジン液が流れ出てきます。
▲UVレジン液をディスプレイの中心一点に垂らします。
UVレジン液は必ず一本使い切るようにして下さい。ケチると液が足りずに失敗します。
▲保護フィルムの裏側のシートを剥がし
▲ディスプレイの上に乗せます
▲UVレジンの硬化前ならガラスフィルムは自由に滑らせることができるので先程作ったラインにぴったり合わせつつ空気を抜いていきます。
空気抜きは極力触らずに自然に抜けるのを待った方が貼り付け後の浮き上がりを防げます。
いつまで待っても空気が抜けない場合は仕方ないのでガラスフィルムを上から押さえつけて多少強引に空気抜き。
▲位置合わせと空気抜きが済みました。
▲UVライトを照射して仮留めします。大体30秒程度照射することでほぼ硬化し横滑りしなくなります。
▲ティッシュを使って溢れたUVレジン液を綺麗に拭き取った後マスキングを剥がし
▲再びUVライトを照射して本留め。全体に合計3分程度照射すればOK。
日中であれば窓際に放置して太陽の紫外線で硬化させる方が楽です。
▲最後に全体を綺麗に拭いて
▲ケースを付けたら完成!
UVガラスフィルム貼り付けの注意点まとめ
要点だけ最後にもう一度まとめておきます。
- 直射日光の当たらない場所で貼り付け作業を行う
- ケースを付けて位置決めをしっかりする
- スマートフォンの穴をマスキングする
- ディスプレイ面を水平にする
- UVレジン液はケチらず垂らす
これだけ守っておけば失敗しないと思います。
使用感
▲このようにディスプレイの表示域を完全に覆ってくれます。
表示域にフィルムの端が被ってしまうと端の視認性が悪化するのですが、UVガラスフィルムの場合は大型ゆえにフィルムなしで運用しているのとほぼ同じ感覚です。
▲私が使用しているスマートフォンはOnePlus8 Proという機種。
ディスプレイの発色の鮮やかさに定評のある機種なのですが、UVガラスフィルムを貼り付けた状態でもその鮮やかさはなんら失われることなく
▲指紋認証精度もフィルムなし状態と全く変わりません。
▲ガラスフィルムを使用するもう一つのメリットはディスプレイ面が底上げされること。
ディスプレイ面保護のために縁が高めにデザインされている保護ケースが多いのですが、その状態ではディスプレイ下から上に向かってスワイプするジェスチャー操作が非常にし辛いです。
ガラスフィルムを貼ってディスプレイ面を底上げすることでそのジェスチャー操作がスムーズに行えるようになります。
▲剥がす時にディスプレイにUVレジンが残らないか心配になりますが、UVレジンはガラスフィルム側に付いた状態で剥がれてくれるので安心。
ちなみに上の画像を見てもらうと分かるのですがガラスではありえないレベルで曲がります。商品名UVガラスフィルムと謳ってはいますが、恐らく樹脂製でガラスではありません。
まあ使用感に何の影響もないのでガラスでも樹脂でもどっちでもいいです。
価格も下手なPETフィルムより安く、何より快適。
貼り付けの面倒さを除けば完璧な保護フィルムだと思っています。
購入先と注意
Amazonでも売られてはいるものの割高なので、Aliexpressで購入した方がお得です。
大体一セット3ドル前後。
機種別の購入先をまとめておきます。
Samsung Galaxyシリーズ
OnePlusシリーズ

HUAWEIシリーズ

Xiaomiシリーズ
OPPO FIND Xシリーズ
フィルム貼りやスマホのお手入れに

▲追加でこれもおすすめ。私も大量に買ってフィルム貼りとスマホ掃除とメガネ拭きに使ってます。
※外部サイトへのリンクです。極力評価の高く安い店を紹介していますが、購入はレビュー欄等をご自身で確認の上行っていただけますようお願い致します。
注意
慣れてしまえば貼り付けに失敗することは殆どなくPETフィルムなんかよりも簡単に貼れるようになるのですが、慣れないうちは本当に失敗しやすいです。
万一貼り付けに失敗した場合は次のフィルムが届くまで端が浮き上がった状態で使い続けたり、最悪裸運用する羽目になってしまいます。
どうせ二束三文なので購入する場合は予備として複数枚購入しておくといい感じです。
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コメント
ちょうどUVガラスフィルムを貼ろうとしていたので貼る際にとても役立ちました!
これからもレビュー頑張ってください。
ありがとうございます。成り行きで何回も貼っては剥がしを繰り返した甲斐がありました!