中国外の市場に向け、これまではローエンドモデルを販売してきたUMIDIGI。
中国内では同程度のスペックのスマートフォンが10,000円ちょっとで買えるのに対し、UMIDIGIは20,000円近くで販売していたり、更には致命的なバグが残ったまま販売に踏み切ったりと、正直あまりいい印象はありません。
このメーカーが今現在何故ここまで持て囃されているのか、正直理解に苦しむ部分がありました。
今回はそんなUMIDIGIからようやくミドルエンドSoCとフルHD以上の解像度のディスプレイを搭載したモデルが発売されるということで、詳しく見ていきたいと思います。
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UMIDIGI F1のスペック
UMIDIGI F1 | |
SoC | Helio P60 |
RAM | 4GB |
ストレージ | 128GB |
ディスプレイ | 6.3インチ 2340x1080px |
メインカメラ | 1600万画素 800万画素 F/1.7 デュアル |
フロントカメラ | 1600万画素 |
バッテリー | 5150mAh |
サイズ | 156.9×74.3×8.8 (mm) |
重さ | 186g |
対応バンド | GSM 2 /3 /5 /8 CDMA1X BC0,BC1 EVDO BC0,BC1 WCDMA 1 /2 /4 /5 /6 /8 /19 TD-SCDMA 34 /39 TDD-LTE 34 /38 /39 /40 /41 FDD-LTE 1 /2 /3 /4 /5 /7 /8 /12 /13 /17 /18 /19 /20 /25 /26 /28A /28B |
その他 | イヤフォンジャックあり |
結構いいじゃん。というのが率直な感想。
細かく見ていきます。
SoC
UMIDIGI F1に搭載されているSoCはHelio P60。
Helio P60はSnapdragon660相当の性能です。
普段Snapdragon845機を使っている私ですが、Snapdragon660機を手に持って数日間使うことがありました。その時もストレスがたまるレベルでカクつくことはありませんでしたので、ゲームや重いアプリケーションを使わない限りは必要十分な性能を持っています。
動画の再生にはオーバースペック。ゲームも全く動かないというわけではなく、設定を落とせば十分に遊べるレベルだろうと思われます。
RAM
RAMは4GBと少し物足りないけれど、逆に6GBあってどうするの?と言われると返す言葉があまり見つかりません。
RAMを大量に使うアプリ(例えばゲーム)を使わないのであれば、RAMが原因のカクつきに襲われることはないでしょう。
ディスプレイ
ディスプレイは2340×1080という高解像度の6.3インチLTPS液晶。
フルHD解像度は、それ未満の解像度とは別世界です。
ノッチは水滴型となっており、こちらも2018年後半の主流デザインですね。
ベゼルもかなり細く、ほぼ全面ディスプレイと言えます。
サイズ
156.9mm x 74.3mm x 8.8mmと、サイズは標準的な6インチ強のスマートフォンサイズですが、厚さの8.8mmというのはやや厚め。
重量の186gというのもやや重めです。
カメラ
1600万画素と800万画素のデュアル搭載で、f/1.7の明るいレンズになっています。
最近のスマホは格安構成でもそこそこの写真は撮れるので、まあ十分でしょう。
でも過度の期待はしないように。
バッテリー
この機種の一番の売りは5150mAhという超大型バッテリーでしょう。1回の充電で2日使えるレベルです。
前述した本体の厚みと重さはこのバッテリーのせいではないかと推測します。
充電はUSB-TypeC端子で行い、18Wの高速充電に対応しています。
対応バンド
各キャリアの主要バンドが網羅されています。
日本でも何の問題もなく使用できるでしょう。
ここまで対応バンドが広い機種は中華スマホでも一部のハイエンドモデルに限られています。
その他
SIMスロットは2枚、背面に指紋認証センサーも付いています。
イヤフォンジャックもしっかり搭載されています。
OSはピュアアンドロイド風Androidという点も○。
あとは致命的なバグさえなければ…
価格
UMIDIGI F1は219ドルで販売開始されるとのこと。
同程度の性能の比較対象としてXiaomiのミドルエンドモデルで挙げるとすればXiaomi6Xでしょうか。
Xiaomi6Xはドル換算200ドル程度なので、天下のXiaomiと十分価格面で張り合えていますね。
まとめ
これくらいのスペックが、普段使いにおいてもストレスをあまり感じずに使える最低ラインだと思います。
この価格帯だと、220ドルでUMIDIGI F1を買うか、280ドルでPOCOPHONE F1を買うか、といった選択肢になるでしょう。(意地悪くてすみません。でもこんな名前付けられたら…ね)
正直今までのUMIDIGI機種はコストパフォーマンスで考えると割高だったので、当ブログではあまり取り上げることはなかったのですが、今回のF1は結構いい感じですね。
どこかに粗があるだろうとスペックシートをくまなく見たのですが、見つかりませんでした。
というか、このスペックにこれだけの対応バンドということを考えると無二のコストパフォーマンスを誇るスマートフォンと言えそうです。
Snapdragonは対応バンドを増やそうとするとどうしても割高になってしまうので、今後は割安なMediaTekのSoCを積んだスマートフォンが増えてきそうです。
Amazonをはじめ、日本での直営販売にも力を入れてきているのも好印象。海外通販の場合は初期不良に当たった時の面倒臭さが半端ないですもんね。
とりあえず、買いたい人はAmazonで公式販売が始まるまで待ちましょう。
UMIDIGI F1がAmazonで取扱い開始
(1/14追記)amazonで予約が始まりました。1/31より出荷とのことです。
価格もゴールド、ブラック、レッド共に24000円と、ドル換算で220ドルの定価での販売となっています。
(1/25追記)現在注文分は2月5日の発送となるようです。
(2/3追記)スマートフォンカテゴリのAmazonランキングで、UMIDIGI F1がP20liteに次ぐ2位となっています。
予想以上の注文数だったらしく、完全に予約販売形式になってしまっています。現在の予約受け付けはレッドのみ、ゴールドとブラックは予約すら受け付けていない状況です。
また、現在予約しても、発送は2月22日予定とのこと。春節の大型連休に巻き込まれてしまったという感じでしょうか。
そのうち再入荷されるのは間違いないでしょうが、購入予定の方は早めに予約をしておいたほうがいいと思います。
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