先日発売されたOnePlus7Pro。
発売日に何とか購入することができ、一週間ほど使い倒してみたので詳細レビューをしていきます。
ちなみに私は自他ともに認めるOnePlusファンですが、レビューについては他の機種と同じように極力フラットな目線で書いていくつもりです。
開封の様子はこちら↓

ちなみに私は直近ではOnePlus6→OnePlus6T→OnePlus6へとメインで使うスマートフォンを変えてきており、今回はOnePlus6からOnePlus7Proへの乗り換えという形になります。
Oneplus7Proの概要
OnePlusシリーズは中国OPPOの子会社であるOnePlusが年2回のペースで発売するハイスペックなスマートフォンです。昨年は春にOnePlus6、秋にOnePlus6Tが発売されており、今回のOnePlus7Proは2019年の春モデル。
これまでOnePlusはフラッグシップキラーという立ち位置でスマートフォンをデザインしており、押さえるところは押さえつつも、価格を抑えるためにあまり革新的な試みはされていませんでした。
今回のOnePlus7Proは同社の技術の粋を集めた、文句なしでOnePlusのフラッグシップモデルと言えます。
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OnePlus7Proのスペック
参考までに前作OnePlus6Tのスペックも併記。
OnePlus7Pro | OnePlus6T | |
発売日 | 2019年5月 | 2018年11月 |
SoC | Snapdragon855 | Snapgragon845 |
RAM | 6GB/8GB/12GB | 6GB/8GB |
ストレージ | 128GB/256GB | 64GB/128GB/256GB |
ディスプレイ | AMOLED 3120×1440(px) 6.67インチ516PPI リフレッシュレート90Hz エッジディスプレイ |
AMOLED 2340×1080(px) |
バッテリー | 4000mAh Warp Charge30 (5V6A) |
3700mAh Dash Charge (5V4A) |
メインカメラ | 1.広角4800万画素 IMX586 光学手ブレ補正2.望遠800万画素 光学手ブレ補正3.超広角1600万画素トリプルレンズ |
1.広角1600万画素 IMX519 光学手ブレ補正2.広角2000万画素 IMX376Kデュアルレンズ |
フロントカメラ | 1600万画素 IMX471 |
1600万画素 IMX371 |
サイズ |
162.6×75.9×8.8mm |
157.5×74.8×8.2mm |
重量 | 206g | 185g |
SIMスロット | デュアルSIM | デュアルSIM |
認証方式 | ディスプレイ内指紋認証 フェイスアンロック |
ディスプレイ内指紋認証 フェイスアンロック |
通知ランプ | なし | なし |
イヤフォンジャック | なし (USB変換アダプタ非付属) |
なし (USB変換アダプタ付属) |
スピーカー | ステレオ | モノラル |
対応バンド | FDD LTE: B1,2,3,4,5,7,8,12, 13,17,18,19,20, 25,26,28,29,32,66 TDD-LTE: B34,38,39,40,41 TDS: B34,39 UMTS: B1,2,4,5,8,9,19 CDMA: BC0,BC1 GSM: B2,3,5,8 |
FDD LTE: 1/2/3/4/5/7/8/12 13/17/18/19/20 25/26/28/29/66 TDD LTE: 34/38/39/40/41 TD-SCDMA:34/39 UMTS(WCDMA): 1/2/4/5/8/9/19 CDMA: BC0/BC1 GSM: 850/900 1800/1900 MHz |
2019年モデルからは無印OnePlusとOnePlusProという2モデルに分化したことで、OnePlus7Proでは前作OnePlus6Tから大幅な仕様変更が見られます。
OnePlus6Tのデザインとフラッグシップキラーというコンセプトは無印OnePlus7に引き継がれることになります。
カラーラインナップ

Mirror Gray

Nebula Blue

Almond
現時点で発表されているカラーはこの3種類。
現在はMirror GrayとNebula Blueのみが販売されており、Almondは2019年6月5日から販売開始となる予定です。
私のOnePlus7ProはMirror Grayモデル。
背面はガラスコーティング加工が施されており、見ているだけでうっとりしてしまいそうな美しさ。
しかし、ガラスコーティングされているが故にケースを付けて運用することがほぼ必須となるため、この美しさを目にすることができるのはケースを交換する時くらいになりそうです。
RAMとストレージの組み合わせについて
RAMは6G、8G、12Gの3種類、ストレージは128GBと256GBの2種類で
6GB+128GB
8GB+256GB
12GB+256GBの合計3モデルとなります。
3カラー3モデルで9通りの組み合わせがあるわけではなく、カラーとモデルの組み合わせは以下の通りになっています。
RAM+ストレージ | カラー |
6GB+128GB | ![]() |
8GB+256GB | ![]() ![]() ![]() |
12GB+256GB | ![]() |
売れ筋の8GB+256GBモデルには全カラーが揃っています。
また、今後8GB+256GBモデルにもう1,2カラーが加わると思います。
価格
中国とアメリカでの定価を掲載。
併記している日本円換算の価格は2019年5月26日時点でのレートで計算したものです。
モデル | 中国 | アメリカ |
6GB+128GB | 3999元(約63,000円) | 669ドル(約73,000円) |
8GB+256GB | 4499元(約71,000円) | 699ドル(約76,000円) |
12GB+256GB | 4999元(約79,000円) | 749ドル(約82,000円) |
下位モデルになるほど中国版の方が安く、最上位モデルはそこまで価格差はありません。
OS
OSはピュアAndroidOSにほんの少しだけ改良を加えたOxygenOSというOnePlus伝統のOSがインストールされています。
プリインストールされているアプリもいくつかのOnePlus公式アプリのみで、挙動も大人しいので、ほぼピュアAndroidとして使用することができます。
中国版にはH2OSというOSがプリインストールされているのですが、こちらはブートローダーのアンロックなしで簡単にOxygenOSに入れ替えられるようになっています。

また、OnePlusはOSのサポート期間も長く、3年前に発売されたOnePlus3にも未だにアップデートが来ています。
明言はされていませんが、OSのサポート期間は3年程度になりそうです。
ノッチなしディスプレイ
OnePlus7ProのディスプレイはGalaxyシリーズのようなエッジになっています。
ノッチはなく、前面は完全にディスプレイのみ。
6.67インチに3120x1440pxという超巨大かつ超高解像度のAMOLEDパネルで、516PPIという精細なディスプレイとなっています。
ちなみに3120x1440pxの世界はこんな感じ
OnePlus7ProとOnePlus6で撮影した同一ページのスクリーンショットです。
しかし、撮った写真を見る時なんかは息を呑むような美しさなのですが、現在はアプリにしてもウェブサイトにしても、横幅は最大1080pxに合わせて設計されているものが多いため、この解像度は少し過剰かもしれません。
今後のソフト面での対応待ちですね。
ステータスバーの表示領域について
ノッチがなくなったことで、ディスプレイの上部を全てステータスバーとして使用できるようになりました。
通知アイコンを表示できる数はOnePlus6では3個、OnePlus6Tでは4個。ノッチがもたらす一番の悪影響は通知欄の狭さだと断言できるくらい不便だったので、この改善はありがたい限り。

OnePlus7Proのステータスバー
OnePlus7Proでは8個の通知アイコンを表示することができます。
また、通信速度の表示がコンパクトになっています。
リフレッシュレートについて
OnePlus7Proの大きな特徴である90Hzのリフレッシュレート。
90Hzと60Hzでそこまで大きな違いが出るものかと懐疑的だったのですが、実際に使用してみると60Hzとの違いは明らかで、気持ち悪いくらいぬるぬる動きます。
ただ、描画回数が増えるということはバッテリーの持ちが悪くなるということ。
設定画面で60Hzに切り替えることもできるので、気になる方はリフレッシュレートを下げて使用するのもありだと思います。
ゴリラガラス6ではなく5
現在のフラッグシップ機種ではゴリラガラス6が採用されているのが普通ですが、OnePlus7Proに採用されているのはゴリラガラス5になっているようです。
ゴリラガラス6ではエッジディスプレイに対応するのが不可能だったのか、原価を抑えるためなのかは不明ですが、ケースとフィルムを付けての運用は必須になります。
SoC
SoCは現時点で最高性能のSnapdragon855を搭載しています。
OnePlus7ProのAntutu実測値
Antutu総合スコアは377,144。
ちなみにOnePlus6Tの総合スコアは290,000、OnePlus7Proでは全体的にスコアアップしており、総合では大幅にスコアアップという結果になりました。
現行機種の中でも堂々の1位となっています。
RAMとストレージ周り
OnePlus7ProではUFS3.0規格が採用され、UFS2.0の前世代スマートフォンでボトルネックとなっていた読み書きスピードがはっきり体感できるレベルで向上しています。
ストレージベンチマークのAndroBenchの結果は以下の通り。
比較用にUFS2.0のOnePlus6Tのベンチマーク結果も載せておきます。
特にシーケンシャルリードとライトは速度が2倍になっており、アプリの起動時に留まらず、高解像度の写真が表示されるまでの時間も、はっきり体感できるレベルで短くなっています。
サイズ
徐々に大型化を続けている昨今のスマートフォン。
OnePlus7Proの大きさはその中で群をぬいており、手に持った時の第一印象は兎に角「でかい」そして「重い」です。
※OnePlus6Tとの比較
サイズの変化 | OnePlus7Pro | OnePlus6T | |
ディスプレイサイズ | 6.67インチ | 6.11インチ | |
長さ | +5.1mm | 162.6mm | 157.5mm |
幅 | +1.1mm | 75.9mm | 74.8mm |
厚さ | +0.6mm | 8.8mm | 8.2mm |
重さ | +21g | 206g | 185g |
長さ、幅、厚さともに大幅に大きくなっており、重量に至ってはついに大台の200gを突破。
使用してみると重さはそこまで気になりませんが、大きさがかなり気になります。
OnePlus6Tとの画像での比較
2台を横に並べてみるとOnePlus7Proの巨大さがはっきり見て取れます。
付属ケースを付けた状態で手に持った時のサイズ感はこんな感じ。
社外品のケースを装着し、左手で普通に持った場合。右端までは指が届かず。
持ち方を変えないと片手ではディスプレイの下半分しか指が届きません。
持ち方を変え、左手の指の先で支えるように持った場合。
通常のポジションよりやや上目を持っていますが、それでも上までは指が届きません。
とにかく大きいので、その点では覚悟が必要です。
保護ケース選びは慎重に
ディスプレイの項目でも述べたように、耐久性に不安がある機種なので、ケースとフィルムを付けての運用は必須となります。
保護ケースなしで硬い地面に落下させた時は、この206gという重さが仇となりひとたまりもないでしょう。
極力厚い保護ケースを使いたいところですが、操作性とのトレードオフになりそうです。ただでさえ巨大なので。
また、片手で使用する場合は手のひらではなく、どうしても人差し指から小指を使って本体を支える不安定な持ち方になってしまうので、出来る限り滑りにくいケースを選ぶようにするのがいいと思います。
カメラ
カメラはトリプルレンズとなっており、高性能の広角メインレンズ、望遠レンズ、超広角レンズという構成になっています。
それぞれのレンズが本領を発揮できるよう、晴れの日の屋外という条件で、部屋から外を撮影してみました。
転送量の都合で圧縮はしていますが、トリミングはしていません。

広角カメラでの撮影 F/1.6 ISO-100 露光時間1/1048

望遠カメラでの撮影 F/2.4 ISO-100 露光時間1/539

超広角カメラでの撮影 F/2.2 ISO-100 露光時間1/626
メインカメラ
メインの広角カメラはSonyのIMX586センサー、F値は1.6の超高性能な万能選手。
もちろん光学手ブレ補正もあり。
この手ブレ補正がかなり高性能で、電気のついた室内程度の明るさがあれば手ブレの心配はありません。
現時点でほぼ最高性能のSony IMX586センサーと光学手ブレ補正という組み合わせにより、光量がある場所のみならず暗所にも強くなっています。
また、OnePlus7Proには夜景撮影モードが搭載されており、連続撮影した2枚の画像を合成し、AI処理により白飛びと黒潰れを防ぐよう補正した画像を出力してくれます。
上が通常撮影、下が夜景撮影モード。

メインカメラでの夜景撮影

夜景撮影モードでの撮影
この機能が地味に素晴らしく、2枚の写真を合成するなんて邪道だ!と仰る一部の「無加工原理主義者」とでも言いましょうか、そんな人たちを黙らせてくれるレベルの夜景がワンタッチで撮影可能になっています。
光量がある時の性能については「もはや言わなくても分かるよね」という感じなので敢えて多くは語りません。
望遠カメラ
望遠カメラは光学3倍ズーム。なんとこちらにも光学手ブレ補正が搭載されています。
広角カメラとの比較で色々と試し撮りをしてみました。

望遠カメラでの撮影

広角カメラで撮影した写真を望遠レンズの構図に合わせてトリミング
こちらは望遠カメラで撮影した写真と、広角カメラで撮影した写真。
広角カメラで撮影した写真は望遠カメラの構図に合わせてトリミングしています。
見比べてみると、望遠カメラの方が高精細になっています。
画角の違い

広角カメラでの撮影

敢えて離れて望遠カメラで撮影
広角レンズと望遠レンズの画角の違いはこんな感じ。
ポートレート撮影モードを使わずに極力背景をぼかしたい場合は望遠カメラを使うと、より強くぼかすことが可能です。
これらのレンズの特性を活かすと、広角レンズとはまた違った味の写真が撮れそう。
暗所での望遠カメラ使用について
暗所での性能を調べるために色々試していたのですが、暗所だとズーム撮影でも自動的にメインの広角カメラに切り替わり、デジタルズームになるようです。
どんな状況でもできる限り綺麗な写真が自動的に出力されるよう最適化されている模様。スゴイ。
これまではおまけ程度だった望遠カメラも、光学手ブレ補正が付いたことでようやく実用的なレベルになりました。
超広角カメラ
OnePlus7Proには117°の超広角カメラが搭載されています。
比較用の画像を用意しました。

通常の広角カメラでの撮影

超広角カメラでの撮影
こんな感じの奥行きのある写真が撮れます。

同一部分の拡大。左は広角カメラ、右は超広角カメラ。
メインの広角カメラに比べると性能が劣るため、細かい部分を見ると粗が目立ちます。
ただ、後ろにそれ以上下がれない状況が思い起こしてみるとこれまで結構あったので、なかなか重宝しそうです。最低限以上の性能は備えていると感じたので。
カメラの総括
光量がある場合は広角カメラの他に望遠、超広角カメラを使い分けて遊ぶことができ、光量が足りていないと判断した場合は無理をせずに超高性能の広角カメラを使って撮影するのがベストだと思います。
とはいえそれはベストを望む時の話。
広角カメラが頭一つ抜けますが、望遠、超広角の2つもかなり性能が高いので、深く考えずに撮りたいようにシャッターを切れば素敵な写真が出てくる。そんな素敵なトリプルカメラに仕上がっていると思います。
動画撮影
動画撮影は最大4Kで60FPS撮影が可能です。
光学手ブレ補正と電子手ブレ補正の合わせ技により、ジンバルなしでも手ブレ知らずの動画撮影が可能。光学手ブレ補正で物理的にブレを抑えているのに加え、AI処理によって自動的に動画のブレを補正してくれています。
OnePlus6未満クラスのスマートフォンから乗り換える場合は、感動するレベルのハイクオリティな動画が撮れるようになることを断言します。
フロントカメラ
自撮りと後述するフェイスアンロックに使用するフロントカメラはポップアップ式。
普段は格納されていますが、フロントカメラを起動するとモーターが作動してポップアップします。30万回の反復テストに合格しているということで、耐久性についてはOnePlusが太鼓判を押しています。
自撮り機能は必要に迫られた時以外は使わないので、こちらのレビューは他の方に任せたいと思います。
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ロック解除の認証機能について
通常のPINやパターンアンロックの他に指紋認証とフェイスアンロックでの認証が可能です。
指紋認証
OnePlus7Proは、ディスプレイ内に指紋認証ユニットが搭載されています。
スリープ状態からディスプレイを軽くタップしたり、持ち上げたりすることでアンビエント状態になり、その状態で認証部位に指を押し付けることで指紋を読み取り、ロックを解除することができます。
認証精度や認証速度はまずまずといったところで、頻繁に読み取りエラーを起こしていたOnePlus6Tのものに比べると格段に使いやすくなっており、十分に普段使いしていけるレベル。
Oneplus7Proのディスプレイ内指紋認証速度。Oneplus6Tのものより大分改善されています。アバウトに指を当ててもしっかりロック解除できていたディスプレイ外指紋認証機種に比べると精度や速度は若干劣りますが、それでも十分に実用的なレベル。 pic.twitter.com/wFbSQZhVE2
— ゆるちな (@yuruchina) 2019年5月21日
フェイスアンロック
OnePlus7Proのフロントカメラはポップアップ式。
フェイスアンロックを起動(起動方法については後述)するとカメラがポップアップし、認証が終わると格納されます。
Oneplus7Proのフェイスアンロック、カメラが半分顔出したくらいで認証されてる感じ。爆速には爆速だけど指紋認証の読み取り精度上がってるからフロントカメラは封印かなあ pic.twitter.com/tBOAO0WfxY
— ゆるちな (@yuruchina) 2019年5月21日
ただ、OnePlus6T以前のフェイスアンロックに比べると1テンポ遅れるので気になる人は気になるかもしれません。
フェイスアンロックの起動方法は2種類の設定から選ぶことができ、
1.ウェイク状態になるだけで起動するモード
2.ウェイク状態からディスプレイを下から上にスワイプすることで起動するモード
前者はスリープ状態から電源ボタンを押すか、ディスプレイをダブルタップするだけでフロントカメラがポップアップします。
後者は電源ボタンを押すか、ディスプレイをダブルタップしてウェイク状態にしたのち、ディスプレイを下から上にスワイプすることでフロントカメラがポップアップします。
ディスプレイをスワイプする時間があるなら素直に指紋認証するので、基本的にフェイスアンロックは封印し、何かの理由によって指紋認証ができない状況での使用するモードでしょうか。
フェイスアンロックをガンガン使っていくなら前者の設定に、殆ど使用しない方は誤作動を防ぐために後者の設定にするのがおすすめ。
私の場合はフロントカメラがポップアップするときに発生するモーター作動音が気になる上に、OnePlus6T以前の機種に比べて認証が1テンポ遅れるので、2の設定にして指紋認証をメインに使用しています。
このあたりの認証機能の使い心地については個人差が多いためか色々な設定が出来るようになっているので、購入後はベストな設定を追求するのもこの機種の楽しみの1つだと言えるでしょう。
バッテリー周り
バッテリーは4000mAhの大容量バッテリー。
大容量ではありますが、ディスプレイサイズが大きいためか電池持ちはそこまでよくありません。最高設定でも一日持つくらいの航続時間はあるのですが、手持ち無沙汰で頻繁に使用していると、かろうじて一日持つかどうかといった感じ。
使用しているうちにバッテリーは劣化していきますし、それを考えるとちょっと物足りないような気がします。
リフレッシュレートを60Hzに下げ、解像度を2336x1080pxに落とすことでバッテリー持ちが多少改善されるようなので、気になる方は思い切って設定を下げてしまうのもありだと思います。
最高設定と最低設定で1時間ずつ動画を再生してテスト。微妙ですが設定を下げたほうがバッテリーの消費が抑えられています。
OxygenOSで使用できる、バックグラウンドでのアプリの動きを制限するバッテリーセーバー機能は優秀なので、朝から一日充電できなそうだと分かる場合は計画的にこまめにバッテリーセーバーのオンオフを切り替えて使っていくといい感じ。
バッテリー面に関しては少なからず気を遣って運用する必要があると感じます。
充電は5V6AのWARPChargeで
OnePlus7ProではWARPchargeという超高速充電に対応しています。5V6AというOnePlusの独自規格。

縦軸はバッテリー残量、横軸は1目盛り時間
4000mAhという大容量のバッテリーにも関わらず、実測では11%から30分間で68%、そこからさらに25分で100%へ。
1時間の充電で丁度0%から100%へフル充電できる感じ。4000mAhのバッテリーでこの充電速度はかなり早いです。
OnePlus独自規格で代用が利きにくいため、本体を購入する際予備で一つ追加で買っておくと捗ります。
OnePlus6Tまでの5V4AのDachCharge規格の充電器も使用可能なので、それらがある方はそれで代用も可能。
私は家にWARPCharge充電器、会社にDashCharge充電器を固定で配置しています。
その他
本体右側面、電源ボタンの上に配置された三段トグルスライダーも健在。
通常モード、マナーモード、サイレントモードを三段階で即座に切り替えられます。
本体上部と側面の境目にスピーカーが配置され、下部のスピーカーと合わせてステレオで音楽が聴けるようになりました。
操作方法
OnePlus7Proでも以前から好評のジェスチャー操作がそのまま使用でき、慣れてしまうとかなり快適です。
・ディスプレイの左下もしくは右下から上に向かってスワイプで「戻る」
・ディスプレイの下から上に向かってスワイプで「ホーム」
・ディスプレイの下から上に向かってスワイプし指を停止で「最近使用したアプリの表示」
という操作系統になっており、一番のメリットは仮想キーを表示させないため、ディスプレイを全て表示領域として使用できること。
勿論仮想キーをディスプレイ下部に表示させて仮想キーをタップして操作することも可能です。カスタマイズ性もかなり高くなっているので、自分に合った操作方法を追求するのも楽しいです。
対応バンド
世界中で同一ハードウェアを販売しているOnePlus。
その大きな特徴が対応バンドの広さ。
OnePlus7Proでもその特徴はしっかり健在で、日本で使用する場合においても3キャリアの主要バンドは全てカバーされています。
SIMスロットはデュアルスロットになっているので、好きなSIMを好きな組み合わせで入れて使うことができます。
まとめ
スマートフォンも登場からはや10年、スペックアップも頭打ちになってきた印象ですが、OnePlus7Proの変更点の全てがしっかりと価値のあるものになっているというのが素直な感想です。
他社では小さな変更点をさも大きな変更点であるかのように誇張し、実際に手にとってみてがっかりというケースも多いのですが、流石はOnePlus、期待以上でした。
価格面ではこれまでのOnePlusシリーズからすると正直高いです。しかし、それだけの価値は十分に感じられる完成度に仕上がっているのは間違いありません。
前作OnePlus6Tはディスプレイ内指紋認証精度の微妙さの一点のみで微妙な評価とせざるを得なかったのですが、OnePlus7Proではしっかりとその点も改善されています。
本体が巨大化し、操作性こそ犠牲になっていますが、代わりににこの綺麗な大画面ディスプレイが手に入ったと考えると決して悪いものではなく、プラス面が勝っていると感じました。
あとはバッテリー面で何の心配もいらなくなればパーフェクトですね。
仮に今誰かが「どんなスマートフォンでもいいから好きなものをあげる」と言われたら私は迷いなくOnePlus7Proを選びます。
とはいえ実際は値段との兼ね合い。
OnePlus7Proもコストパフォーマンスは相当なものですが、それ以上にコストパフォーマンスに優れた無印OnePlus7の発売も近いことなので、筆者としてはその発売を待ってからどちらを購入するか決めるのをおすすめします。
中国版OnePlus7Proの取扱店舗をまとめました↓

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コメント
いつも楽しく拝見しています。oneplus7pro、素晴らしいスマホに仕上がっているようですが、①ポップアップ式カメラと②200gを超える重量が私のような以前からのoneplusファンからすると「らしくない」と思えてしまいます。
それでここは無印7にしようと思って予約を入れようと思うのですが、唯一の心配がディスプレイ指紋認証です。指紋センサーが7proと同じであれば安心なのですが、ホームページを見ても7proのように0.21秒指紋認証とは書いてありません。これはまず7proの販促のために書いていないだけなのでしょうか?発表されていないことについてはどうしようもないのですが、ゆるちな様なら何かご存知かなと思いコメントしました。
こんにちは。OnePlusの遺伝子を確かに受け継いではいるのですが、これまでのOnePlusファンからすると違和感があるのは同感です。
指紋認証の公式記述について
インドやイギリスの英語ウェブサイトでは以下のように記述されています。
Simply touch the screen of your OnePlus 7 to unlock it. With an even larger optical sensor and an additional lens, Screen Unlock helps you unlock your OnePlus 7 quicker and more safely than ever.
他社の指紋認証機能もかなり高性能になっている中OnePlusだけ精度が悪かったとなったら競争力の低下に繋がりますし、少なくともユニット自体は6Tから変更されているので心配ないとは思いますが、慎重を期するなら無印7の発売後、様子を見てから買うのもありなんじゃないでしょうか。
Redmi K20とK20Proを見ていても思ったのですが、下位モデルに上位モデルと同等の機能が備わっていた場合、目玉となる部分以外は意図的に情報がぼかされる傾向にあるみたいです。
購入を検討してる者なんですが一つ気になることがあるので質問させてください。
7proってエッジディスプレイですよね、あれって日常的に使っていて違和感を感じたりはしませんか?
こんばんは。OnePlus7Proのエッジディスプレイですが、初めのうちは少し気になりましたがすぐに慣れました。
それよりも大きさと重さに慣れる方が大変だったので、そちらを許容できるか否かで購入を決めることをおすすめします。