最近動画や写真など、まとまったサイズのファイルをPC間でやりとりする事が多く、その度にサイズに合わせてUSBメモリを使ったり、別のPCに繋げてある外付けSSDドライブを持ってきたりと不便さを感じていました。
そんなところに、出張中こんなものを見かけてしまったのでつい買ってしまいました。
WDのMY PASSPORT WIRELESS SSD。
ストレージの大きさは250GB、500GB、1TB、2TBの4種類がありますが、私は無難な500Gを選択。
WIFI接続可能なSSDドライブで、さらにSDカードを差し込めば自動で全てを取り込んでくれるという優れもの。
また、6700mAhの大容量バッテリーが内蔵されているので電源との接続なしでWIFI機能が使用可能。さらにはこのバッテリーからモバイル機器への充電も可能。
完全に外で使用することを想定したワイヤレスSSDです。
日本ではまだ発売されていないようですが、海外ではそこそこ売れているようなので、紹介と簡単なレビューを。
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パッケージと外観
本体はシリコンのようなケースで覆われている上にHDDではないので、多少の高さから落としてもびくともしなそう。
こちらの側面は左から電源ボタンとUSB3.0 MicroB端子、通常のUSB端子と、後述するSDカード/USBメモリの取り込みボタン
こちらの面にはSDカードスロットが付いています。
付属品
USBケーブルと電源アダプタ。
各国で同一パッケージになっているらしく、電源の変換アダプタも2つ付いていました。
あとはこんなクイックインストールガイド。
図がメインになっているのはいいのですが、シンプルすぎて逆にわかりづらい上に説明が色々と足りていません。
Androidとの接続
取りあえずクイックインストールガイドに沿ってAndroidと接続してみることに。
レビューの「Androidでも使えるようにしてください」という文言と直近の★1だらけの評価に少し不安を覚えつつもMy Cloud Homeというアプリをダウンロード。
スマートフォンと直接WIFIで繋ぎ、接続を試してみたところ…
はい。駄目でした。
デバイスコードを入力しようにもそもそもそんな9桁のコードなんて本体やパッケージのどこを見渡しても書いてすらありません。
ルーターを介して同一ネットワーク内に機器とMY PASSPORTを配置したり、設定を変えたりと1時間くらい粘りましたが結局駄目でした。
この時点で色々と疲れてしまったのでもう家の中で簡易NASとして使うことに。
PCのWIFIと直接接続し、ブラウザを開いてアドレスバーにmypassportと入力することで設定画面に入ります。
MYPASSPORTをネットワークの親となるルーターに接続。
スマートフォンにはこちらのアプリをインストール。
ローカルネットワークでしっかり認識してくれたので一安心。
ただ、本来使用を想定されている専用アプリではないので、SSDに送りたいファイルを普段使うファイラーやビューワーアプリから共有ボタンワンタップでポンポン投げていくことができず、使い勝手は正直よくないです。
・追記
MyCloudというアプリが別にありました。
日本ロケールではPlayStoreに表示されないのでロケールを日本以外に変更するか、野良APKをインストールことで使用できます。
私は野良APKをインストールしました。
アプリ自体はしっかりと日本語に対応しており、ペア設定をしておけば別のアプリの共有機能から簡単にMY PASSPORTにファイルを転送できます。
この先日本でも販売されるようになるんでしょうか。
PCとの接続
私の使用しているPCのOSはWindows10。
MYPASSPORTの中にWindows用の接続アプリケーションが入っていたのでそちらをインストール。
こんな感じでタスクトレイに常駐するタイプのアプリケーションです。
が、こちらも例によってMYPASSPORTを認識してくれません。
MY PASSPORTがSMBv1にしか対応していないようなので「Windowsの機能の有効化または無効化」から「SMB 1.0/CIFSファイル共有のサポート」にチェックし再起動。
これでしっかりWindows側からもアクセスできるようになりました。
ただ、USBでPCと接続するとMYPASSPORTのWIFI機能が自動的にオフになりネットワークから切断されるので、常時PCと有線で接続しておくことはできません。
基本は電源と接続しておいてネットワークストレージとして使用し、大容量のファイルをPCに移動させる時だけ有線接続する感じの運用にしようと思っています。
SDカードやUSBメモリ等からの取り込み
目玉の取り込み機能はかなり使いやすく
SDカードを挿したり
USBメモリ等を挿し込んで取り込みボタンを押すと自動的に内部の全てのファイルをSSD内にバックアップしてくれます。
こんな感じで取り込んだ日付や取り込み元のメディア毎にフォルダ分けして別々に保存してくれるので、誤って上書きしてしまうこともありません。
取り込みの開始と終了が分かりづらいのが少しネック。
一応本体のインジケーターが点滅することで取り込み中であることは分かるのですが、開始時と終了時にビープ音が鳴るくらいしてくれてもいいような気がします。
充電機能
1.5A出力でモバイル機器等への電力供給が可能。
読み書き速度
USB3.0接続時のCrystalDiskMark6.0.2のベンチマーク結果はこんな感じ。
搭載されているSSDはX600のようですが、ネット上のX600のベンチマークと比較しても大分遅くなっています。
まとめ
同じ値段でSSDを積んだルーターすら買えてしまうので、現状の私のような使い方だと使い勝手の悪いNASでしかありません。宝の持ち腐れ。
ですが、ウェブ上のサービスとの連携機能など、他にもここで紹介していない機能はありますし、複数機器間でWIFI接続ができたり外部メモリを挿し込んで直接バックアップを取ってしまえる機能はものすごく便利。
MYPASSPORTはそのデザイン通り持ち運んでなんぼの製品なので、出先で大量のファイルを複数機器間で扱う方や、予め準備をした上で動画撮影を行うような方は試してみてはいかがでしょうか。ドローン飛ばす方とか。
MYPASSPORT本体や周辺アプリも日本語に対応しており、ストレージ内に日本語説明書もしっかり入っているので、Android x Windows環境であれば何の問題もなく使用できると思います。
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