2020年6月18日にMiBandシリーズ最新のMiBand5が発売されたので購入してみました。
中国現地での購入価格は189元。日本円にして2,900円。
実機レビューという形で紹介させていただきます。
先に言ってしまうと、前作MiBand4からの進歩は大きくありません。
マイナーチェンジモデルと言える程で、MiBand4.2という名前でもおかしくないくらい。
MiBand4を使用している方に対してはこの記事の大半はおさらいに近い内容になってしまうので、こちらをクリックしてMiBand4からの変更点の項目へ飛んで下さい。
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MiBandとは
MiBandはXiaomiが販売するスマートウォッチシリーズで、安価で高機能を追求したXiaomiらしさに溢れた製品。
2014年に初代Mi Band、2016年にMi Band2、2018年にMi Band3、2019年にMi Band4が発売され、今年2020年6月18日にMi Band5が発売されました。
日本市場においてもMiBand4が「Miスマートバンド4」としてローカライズされて販売されています。
MiBand5本体
低価格帯のXiaomi製品お馴染みのパッケージ。内容は本体、バンド、充電機と説明書のみ。
本体とバンドはセパレート式。本体とバンドを取り外して洗えるようになっています。
MiBand5は解像度126×294の1.1インチディスプレイを採用しています。
▲最大輝度450nitの明るいAMOLEDディスプレイなため、日中での視認性はとても良好。
同梱されているバンドはほぼ無段階といっていいレベルで調整が可能で、様々な腕の太さに対応するTPU製バンド。
バンドを含めた重量は23gちょっと。
バンドの肌触りのよさと合わせ、着けていることを忘れてしまいそうになるくらい快適なつけ心地。
本体背面には心拍数を測定するセンサー。
防水性能
耐水性も高く、公称では50メートルまでの水圧に耐えられる完全防水仕様。
着用したままでの水仕事は勿論、プールや入浴も問題ありません。
本体、バンド共に撥水性能が高いため、濡れてしまってもタオルで軽く拭けばOK。
着用したまま入浴ついでにお手入れするというサイクルを築いてしまうのもいいのではないでしょうか。
バッテリー周り
MiBand5には125mAhのバッテリーが搭載されています。
公称では航続時間は14日間とのことですが、屋外で快適に使用するために輝度を最大設定にした場合は航続時間は10日程度。
ディスプレイの輝度と心拍数の測定頻度を調整することで2週間持たせることはできますが、例えば日曜日の就寝時に充電する等、1週間に1度の充電サイクルを作ってしまうと管理が楽。
どんな設定にしても1週間以上は余裕で持つため、バッテリー持ちに関してはあまり気にする必要はありません。
ということで屋外での視認性が上がる最高輝度で運用することをおすすめ。
MiBand5の専用充電器。
マグネットでMiBand5の充電端子に吸着する形で充電します。
スマートウォッチは本体とバンドを分離させて充電する方式が多い中、バンドを外さなくても充電ができるのは便利。
ただし、専用充電器なのでなくなさいように注意が必要です。
スマートフォンとのペアリング
MiBand5はスマートフォンにMi Fitというアプリをインストールし、スマートフォンを母艦として使用します。
購入を考えている場合、まずMi Fitをダウンロードしてアプリが正常に起動するかどうかを確認しましょう。
購入時点でMiBand5はペアリング待機モードになっているので、アプリを起動してペアリングをするだけです。
機能
時計機能
普段は文字盤はオフの状態ですが、腕時計を覗き込む動作をすることでディスプレイがオンになり、時間を確認できます。
デジタルウォッチとしてあって当然のアラーム、ストップウォッチやタイマーといった機能も勿論搭載されています。
文字盤のカスタマイズ
文字盤のデザインもMi Fit上から変更が可能。
自分で描いたイラストや写真を基に、自由に文字盤をカスタマイズすることができるのも嬉しいところ。
私の大のお気に入り、確かAndroid7のイメージキャラクターの猫。
背景は黒地が無難、アプリ側でトリミングするので余白を適当に多めに取ってスマートフォンに転送。
あとはMi Fitアプリから画像を読み込んでトリミングして同期するだけ。
完成。自分の好きなデザインの文字盤を使うと自然と愛着も湧きます。
天気予報
予め設定した地域の天気を見ることもできます。
週間天気も表示されるので、スケジュールを立てる時役立ちます。
通知機能
個人的に一番便利だと感じているのがこの通知確認機能。
この機能のためだけにMiBandシリーズを買い続けているといっても過言ではありません。
着信やSMS、予め設定したアプリからのプッシュ通知をバイブレーションと共にMiBandで受け取ることができます。
1画面に表示される文字数は45文字ですが、スクロールさせることができるので、メッセージを確認するだけであればわざわざスマートフォンを取り出す必要もありません。
この通知機能のおかげでスマートフォンをバッグの中に入れっぱなしに出来るので、運動する時のみならず、これからの季節自転車やバイクに乗る時重宝します。
また、Bluetooth5.0接続なのでペアリングが維持される距離は想像以上に長く、私は2LDKのマンションに住んでいますが、スマートフォンをリビングの充電ポジションに置いておけば家中で通知を受け取ることができます。
着けていることを忘れてしまうくらい軽くて小さいMiBand5を装着しているだけでスマートフォンを家の中で持ち歩く必要がなくなり、キッチン作業や入浴中も通知を確認できるので非常に助かっています。
また、MiBand5を着用することでスマートフォンを常時マナーモードにしておけるので、家を出る時にマナーモードに、家に帰ったらマナーモードを切る習慣になっています。
私はこんな感じでLINE、Telegram、Wechatを通知する設定に。
これで私の場合、急を要する連絡は逃しません。
SNS廃の人はSNSアプリの通知をオンにしておくのもありだと思います。
心拍数測定機能
本体背面の心拍数計測センサーによって心拍数を常時測定し、自動的にデータとして記録してくれ、睡眠時には睡眠の質を計測してくれます。
検出頻度は細かく設定することができるので、バッテリー持ちを優先させる場合はこの機能をオフにしてしまうのもあり。
フィットネストラッカー機能
フィットネストラッカーとして、運動内容と心拍数等のセンサーを元にした運動強度の目安をスマートフォンに記録していくことが可能。
屋外での場合はスマートフォンのGPS機能と連動することで、ランニングコースやサイクリングコースも自動的に記録してくれます。
ミュージックコントロール機能
スマートフォンのミュージックプレイヤーをMiBand5から操作することができ、再生中の曲名の確認、再生、一時停止、曲送り、曲戻し、音量の調整が手元で行えます。
Mi Band5の言語について/日本語対応状況
私が購入したMiBand5は中国版。
日本語フォント自体は内蔵されているので、通知などはしっかりと綺麗な日本語フォントで表示されるのですが、UIは英語か中国語しか選択することができません。
前作の中国版MiBand4の場合、ペアリングするスマートフォンが日本語設定の場合はMi Band側の言語設定が強制的に中国語に設定されてしまっていたのに対し、MiBand5では任意で英語を選択できるようになりました。
まとめるとUIの対応言語は以下の通り。
MiBand4のバージョン別UIの対応言語
MiBand4 日本版 (Miスマートバンド4) |
MiBand4 グローバル版 | MiBand4中国版 |
日本語対応 | 英語、中国語のみ | 中国語のみ |
対するMiBand5のバージョン別UIの対応言語
MiBand5 日本版 (Miスマートバンド5) |
MiBand5 グローバル版 | MiBand5中国版 |
発売未定 | 発売未定 | 英語、中国語のみ |
英語UIでも構わないという人はグローバル版を買わなくても安い中国版MiBand5で十分でしょう。
日本語UIがいい人は、いつになるか分かりませんが日本版MiBand5の発売を待つか、日本版MiBand4を買うのが吉。
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過去のMi Bandとの比較
新機能
▲MiBand5の全機能。
Mi Band4からPAI、Stress、呼吸、生理周期の管理、4つの機能が追加されています。
PAI
PAIは健康を維持するために最適な運動量の指数で、健康を維持する為にこの値が100になるように運動しましょうという指標です。
100PAIを維持するためにこなさなければいけない運動量を教えてくれるので、健康のため軽い運動をしている人、したい人にとってはペースメーカー的な役目を果たしてくれると思います。
Stress
現在感じているストレスを計測して数値化してくれます。
なんのためにあるのか分からない機能。
「あーなんだかイライラすんなー。そうだ、ストレス値を計ってみよう。あっ、やっぱりストレス値こんなに上がってるよー!マジヤベェ!」
正直プチプチでも持ち歩いた方が有意義だと思います。
呼吸
なんのために(ry
生理周期の管理
検証しようがありません。ごめんなさい。
解像度の変更
ディスプレイ解像度が120×240から126×294になっています。
左からMiBand3,MiBand4,MiBand5で、MiBand4と比べるとやや縦長のディスプレイになったことで心拍数を常時表示しておくことができるようにはなりましたが、心拍数の常時表示が必要かと言われると「うーん」といった感じ。
そもそもMi Band4の解像度でも心拍数の常時表示は難しくなかったことを考えると、需要がないから省かれていた機能を無理やり載せてきた感は否めません。
よって、解像度が上がったことによって使いやすくなった感じは全くありません。
最大輝度の上昇
ディスプレイの輝度が400nitから450nitへ明るくなっています。
これで屋外での視認性が向上…と言いたいところですが、正直MiBand4の400nitでもカンカン照りの屋外でも十分に視認することができたので、450nitに上がった意義は感じられません。
レスポンスはほぼ変化なし
左がMiband4、右がMiband5。レスポンスは進化なし。というか気のせいレベルだけど若干4よりもっさり? pic.twitter.com/HqyppAjEdb
— ゆるちな (@yuruchina) June 20, 2020
基本性能が上がれば操作が快適になる以外にも、公式アプリ以外の活用範囲が広がり、例えばMiBand上での動画再生なんかも実用的なレベルになるのであろうことから、3→4の時のようにレスポンスが大幅に向上していることを期待していたのですが、向上は見られないどころかもっさりしているように感じます。
以上は正直微妙だと感じた変更点
以下は有意義な変更点を紹介。
ワークアウト項目の追加
6種類だったワークアウト設定が11種類に増えています。
左右スワイプでのショートカットが追加
Mi Band4までは上下でメニューをスクロールする操作系統でしたが、Mi Band5ではそれに加えて文字盤画面を左右にスクロールすることも可能になりました。
任意の機能を左右スクロールに割り当てることができます。
私は左スクロールで通知の呼び出し、右スクロールで音楽コントロールに設定しました。
充電端子の変更
▲バンドを外して充電する必要があったMiBand4に対して、MiBand5はバンドを外さずにそのまま充電できるようになりました。
リモートシャッター機能
スマートフォンのカメラのシャッターをMiBand5から操作が可能です。
この機能を使う使わないというのは置いておくとして、Bluetooth接続のリモートシャッターは安いものでも500円くらいします。
三脚を立てての自撮りや集合写真の撮影、長時間露光でシャッターを切る時など、使うことはないとは言い切れない機能なので、単純にお得な機能と言えるのではないでしょうか。
バンドの互換性について
MiBand3とMiBand4ではサイズが近いため同じバンドの使いまわしが効くことが多かったのですが、MiBand5はバンドとの接続部が大きくなっているせいで使いまわしができないものが多そうなので注意。
既存ユーザーの買い替えについて
既にMiBandシリーズを所持している方への情報として、MiBand5は買いなのか否か。
まず現在MiBand4を使用している方へ。MiBand4からMiBand5へ買い換える理由は殆どありません。
正直MiBand4で安価なスマートウォッチとしては完成されており、MiBand5の新機能の殆どは取ってつけたような内容。
充電方式の変更についても社外品でMiBand4用に下の写真のような充電器が販売されており、バンドを外さずに充電することも可能なので。
MiBand3以前のユーザーに対しては是非買い替えを勧めます。
4→5での変化は大きくありませんが、3→4で視認性や操作性が大きく向上していることがその理由です。
言語で見る購入するべきMiBandシリーズの解説
MiBand4
MiBand4は日本版、中国版、グローバル版の3モデルがあり、購入する場合はUIが完全に日本語化されている日本版一択となります。
UIが英語でも構わないのであれば安価なグローバル版が選択肢に入ります。
中国版はUIが中国語に固定されてしまう代わりに最も安価、中国語が分かるのであれば中国版もあり。
MiBand5
MiBand5は2020年6月現在中国版しか発売されていません。
今後グローバル版が発売されると思いますが、グローバル版を購入するべきかはUIの日本語化が可能かどうか次第。
MiBand5から中国版であっても任意で英語設定に変更できるようになったので、英語設定で使用する場合は中国版、グローバル版に違いはなく、わざわざ高価なグローバル版を購入する理由はないと思います。
また、今後発売されるかもしれない日本版MiBand5(Miスマートバンド5)ですが、日本版MiBand4が発売されたのはグローバル版から半年遅れ。
日本版MiBand4が発売されてから間もないこともあり、日本版MiBand5が発売されるにしても意図的に発売が遅らせられる可能性も考えられるので、今現在MiBand4の購入を迷っているのであればさっさとMiBand4を買ってしまった方が幸せになれると思います。
この記事で紹介しているように機能面で4も5も大差ありません。
まとめ
2014年の初代MiBand、2016年のMiBand2、2018年にMiBand3
ここまでは2年に1度のモデルチェンジだったのですが、2019年にMiBand4、2020年MiBand5という具合に、ここ最近はモデルチェンジ周期が1年になっています。
MiBand3の1年後に発売されたMiBand4の変化は大きかったのですが、MiBand4から同じく1年度に発売されたMiBand5の変化はかなり微妙と言わざるを得ません。
大きな技術革新がないのであれば2年周期のモデルチェンジ周期に戻すなり、2020年モデルとして発売するのであればMiBand4 ○○エディションという名前にするなり、もうちょっと何とかできた筈です。
それだけMiBand4の完成度が高かったということなのでしょうが、MiBand4が神スマートウォッチだけにMiBand5には相当な期待を寄せていただけに正直ちょっとがっかり。
競合となるHUAWEIの安価なスマートウォッチが市場を席巻してきているので、2020年にリリースしなければXiaomiが折角開拓した市場を全部持っていかれてしまいかねないというのは分かるのですが、往年のファンからすると何だかなあといった感じです。
レビューは以上です。長々と拙文ご覧いただきありがとうございました。
以下酒代稼ぎになるので、読み飛ばすかリンクを踏まずに購入していただいて結構です。
購入先の紹介
MiBand4 日本版
▲Amazonで3,800円(35ドル)
MiBand5 中国版
▲Aliexpress 31.94ドル
▲GearBest クーポンコード「G4D2BE05D3E27000」入力で35.99ドル
MiBand4を購入する場合はAmazonで日本版を購入ほぼ一択。
MiBand5を購入する場合はAliexpressが安いです。日本語サポートが必要な場合はGearbestでクーポンが配布されているのでそちらの利用をおすすめ。
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コメント
ご無沙汰しております。以前MI9Tで背中を押してもらったものです(^^)
スマホは絶好調ですし、背中を押してもらって感謝しております。
で、スマートウォッチなんですが、現在Amazonで見つけた安物、、2000円くらいだったかな?を愛用しております。
僕は基本ラインや着信を教えてくれさえすればいいので、高価なものは必要ナシ、、のスタンスでした。
腕時計は昔から好きで、オシアナスを長く愛用してます。あんな感じのウオッチフェイスを備えたスマートウォッチないですかねぇ?そりゃwear os
入のを買えってなりますよね…
できれば安価で、ウオッチフェイスの種類が豊富なおすすめのスマートウォッチがあれば教えてください。
シャオミのこのシリーズは比較的種類が豊富でしかもリーズナブルなんですけど、やっぱ丸型がいいなぁ(^_^;)と。
ファーミ?でしたか?あれの評判がいいのはよく分かるのですが、ちとお高い…予算的に一万円は厳しい…Bakeeyのとか安くていい感じなんですけど、イマイチ信用ならなくて…
なかなかムチャなこと言ってるんですけど、良さそうなのあれば紹介してください。
こんにちは。お久しぶりです。
丸形だとどうしても高くなってしまうんですよねえ。
仰る通り信頼性があり比較的コスパがいいのがHUAMIのAmazfitシリーズです。丸形だとGTSですが、Aliexpressで購入したとしても10,000円近くになってしまいます。
もう少し安いものだと5,000円くらいの中華製ノーブランド品になると思うのですが、検品も禄にされていないものも多いので、もし買うのであれば返品が楽なAmazonで探すのが無難だと思います。
参考までに売れ筋ランキングです。
https://www.amazon.co.jp/gp/bestsellers/electronics/2725002051/ref=zg_bs_nav_e_2_3544106051
https://www.amazon.co.jp/gp/bestsellers/sports/2201382051/ref=pd_zg_hrsr_sports
ありがとうございます。
色々見てみると、あたりまえですけど良さそうなのは高いですねぇ…
どーでもいいこだわりなんですが、秒の表示が欲しいんですよね…(^_^;)
アナログ表示も秒針が欲しい。
最近のはそこそこのやつでも秒針ありのアナログ表示があるみたいなんで、それを中心に探そうかな。
今使ってるのはよくアプリが勝手に落ちてて、接続が切れるんですよね…
特に省電力設定してるわけでもないし、アプリの自動起動も許可してるんですが…
アプリの問題ですかね?H band2.0ってのを使ってます。前のはwear fitだったんですけど、日本語の出来はともかくこんなに切れることはなかったなぁ…
前はファーウェイのスマホ使ってたんですけど、アプリの常時起動を許可する項目があったからかなぁ?シャオミのんにはそーゆー項目設定が見当たらないです。
時計本体も重要ですけど、アプリも大事ですよね。やっぱそれなりのメーカーのアプリは使い勝手も、接続状態とかもいいんでしょうか?
おすすめのアプリとかありましたらまた教えて下さい。
丸形ディスプレイはどうしても製造コストが嵩むので、高くなってしまうんですよね。
Amazfitは多機能なスマートウォッチをラインナップする傾向があったのですが、最近は多様化するニーズを満たすためかラインナップの幅が広がってきています。
最低限の機能でデザイン性重視のものが発売されるかもしれないので、注目しておくといいかもです。
HBandアプリについては不具合なのか仕様なのか接続が切れやすいようですね。
参考までに現在使用しているMiFitアプリについてはアプリが落ちたとしてもBluetooth接続まで切れてしまうということはないので、スマートフォンというよりアプリ側の問題が大きいのかなと思います。ただ、RAM8GB以上の機種でしか試していないので、スマートフォンのRAM容量や他のアプリの使用状況に依存する可能性もあります。