最近ワイヤレスイヤフォンを立て続けにリリースしているXiaomi。
そんなXiaomiの下位ブランドRedmiからAirdotsが発売されました。
発売当時は例のごとく品薄だったのですが、最近では手に入れやすくなったので小米之家(Xiaomi公式ストア)にスピーカーを買いに行ったついでに買ってきました。
1週間ほど使ってみたので、今回はそんなRedmi Airdotsのレビューをしてみたいと思います。
Airdotsとは
Xiaomiが販売しているワイヤレスイヤフォン。
独立式にも関わらず非常に安価で、さらに様々な機能や音質の良さを兼ね備えているコストパフォーマンスでは随一のイヤフォンシリーズです。
これまでにXiaomi Bluetooth earphone AirとXiaomi Airdots 青春版(lite)が発売されており、今回はそんなラインナップにRedmi Airdotsが加わった形になります。

Xiaomi Bluetooth earphone AirとXiaomi Airdots 青春版(lite)
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Redmi Airdotsのパッケージ
特に見どころがあるわけでもないので簡単に
パッケージの様子
内容物は充電ケースと本体、替えのイヤーピース、説明書と必要最小限。
USBケーブルが付属していないので別途自分で用意する必要があります。USB type-Bで充電する方式です。
本体と充電ケース、それにイヤーピース。S,M,Lの三種類から耳にフィットするものが選べるようになっています。
充電端子。
本体と充電ケースにはマグネットが内蔵されており、充電ケースに適当に本体を突っ込めば勝手に充電ポジションに収まってくれます。
Redmi Airdotsのスペックと特徴
独立式
Redmi Airdotsは左右が完全に分かれた独立式の完全ワイヤレスイヤフォン。
非常に安価
お値段は驚きの99.9元(約1,600円)独立式のBluetoothイヤフォンとしては恐るべき安さ。
Xiaomi Airdots青春版の199元でもかなり安く感じたのに、さらにその半額というわけのわからない価格です。
Bluetooth5.0
接続方式は最新規格のBluetooth5.0。
5.0以前の規格に比べて接続可能な距離が非常に長くなっています。
高音質
Xiaomiの販売するイヤフォンは値段の割に音質が良いのが1番の特徴になっています。
Redmi Airdotsも99.9元という低価格にも関わらず非常に高音質。
特にXiaomiのイヤフォンは比較的フラットな鳴り方をするので大音量で音楽を聴く時に真価を発揮すると思っています。例に漏れずAirdotsも大音量で聴くとかなり迫力のある音が鳴ってくれます。
コーデック
説明書や公式サイトに記述がないことから、恐らくAACとapt-Xには対応しておりません。
航続時間
イヤフォン本体はそれぞれ40mAhのバッテリーが搭載されており、連続で4時間の使用が可能。
また、充電ケースの容量は300mAhとなっており、合計で12時間使用することができます。
設定方法
1.充電ケースから取り出すことで電源が入り、自動でペアリング待機モードに入るため、スマートフォンなどの通信機器からペアリング設定をします。
左右でのペアリングは自動で行ってくれるので、片方とペアリング設定をするだけでOKです。
2.使い終わったら充電ケースにしまうことで電源が自動的に切れ、Bluetooth接続が解除されます。
一度設定をしてしまえば以降は充電ケースからの取り出して装着、使い終わったら収納するだけ。
また、Redmi airdots本体には物理スイッチが搭載されており、この機能を使うことで端末を取り出すことなくある程度の操作をすることができます。
・1回プッシュ:再生、停止の切り替え
・2回プッシュ:音声アシスタントの起動
・長押し:電源のオンオフ
着信時には
・1回プッシュ:電話を受ける
・長押し:着信拒否
という操作に切り替わり、そのまま電話を受けて通話が可能です。
使用感のレビュー
1週間ほど使用しましたが、たまに左右間で瞬間的に接続が途切れ、すぐに再接続されるという現象が起こること以外に文句はなく、またこちらはXiaomi Airdots青春版でも発生していた現象なので、ほぼ同じ感覚で使用できています。

爆音で音楽を聴くタイプなので音質については文句なし。
航続時間についても購入初日に満充電したのみで、一日1,2時間程度の使用時間で一週間一度も充電することなく使用できています。
ケース自体のサイズがかなり小さいので、小さな鞄に入れても邪魔になりません。むしろ存在を忘れてしまうほどw
価格を考慮しなくてもかなりの優等生、価格と安心のXiaomiブランドを考えると120点付けてもいいくらいのイヤフォンだと思います。
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Xiaomi版Airdotsとの違い
価格
Xiaomi版は定価が199元(約3,200円)なのに対し、Redmi版は99元(約1,600円)半額です。
材質
本体、充電ケース共に材質でコストダウンが図られています。
特に本体の耳に当たる箇所にXiaomi版は柔らかめの素材が使われているのに対し、Redmi版はプラスチック素材が使用されています。
この素材の違いが使用感に対して一番影響を及ぼしているポイントは耳への優しさ云々ではなく、充電ケースから取り出す時。Xiaomi版ではこの部分が滑り止めになりスムーズに取り出せていたのに対し、Redmi版はつるつる滑り取り出すのに難儀します。しばらく使用していたらマグネットが弱くなったのか多少取り出しやすくはなりました。
全体的にXiaomi版と比べて安っぽい作りなので、充電ケースの蓋に横方向に力を加えると少し歪む感じがしたりと、少し不安になりますが、まあこの値段なので仕方ないのでしょう。
サイズ
Redmi版AirdotsはXiaomi版Airdotsに比べて充電ケース、本体のサイズ共にやや違いがあります。
充電ケースはXiaomi版がやや小さめとなっており
こうしてみるとRedmi版の方が小さいように見えますが…
横から見るとRedmi版はずんぐりとした形状。些細な違いですがXiaomi版の方がかっこいいですね。
全体的に大きくなってしまったのはコストダウンの結果だと思います。
操作部位の違い
Xiaomi Airdots青春版ではタッチセンサーとなっていましたが、Redmi Airdotsでは押し込むタイプの物理スイッチになっています。
Xiaomi版では指が触れた時に反応してしまったり、Redmi版では結構強く押さなくてはいけないため耳の穴に負担がかかったりと、どちらも一長一短です。
音質
音質面であまり劣化は感じられず、Redmi版はほんの少しだけ音がこもっている印象ですが、正直どちらも大差ないというのが素直な感想です。
中国語音声がなくなった
電源オンオフやBluetooth接続時に「開機」「閉機」「藍牙已接続」などなど中国語を喋っていたXiaomi版Airdotsですが、Redmi版ではこれらの音声がなくなり、ビープ音のみになりました。
比較のまとめ
Xiaomi版のAirdots 青春版とRedmi版Airdotsで差別化がされているものだと初めは思っていたのですが、仕様から音質に至るまで、殆ど遜色ないと言っていいレベルに仕上がっています。
どう考えてもRedmi版Airdotsの方がお得なので、Xiaomi版を敢えて選ぶ理由はないように思えます。
公言はされていませんが、恐らく今後XiaomiのAirdots青春版は販売を中止し、今後は下位モデルとしてRedmi Airdotsと上位モデルとしてXiaomi bluetooth earphone Airというラインナップで展開していくんじゃないでしょうか。
Xiaomiのことなのでラインナップを増やしすぎて消費者を混乱させるという可能性もありそうですがw
まとめ
一言でまとめると「ただでさえお得だったAirdotsがさらに安くなった」これに尽きると思います。
また、中国語音声が削除されているなど、海外市場を見据えているように見受けられるので、 中国モデル海外モデルの区別なく大量に生産し、コストを極限まで下げているのでしょう。現にRedmi版Airdotsは、半年近く入手困難が続いたXiaomi版Airdotsより明らかに入手しやすくなっています。
今は日本から購入する場合は多少割高になっていますが、海外市場に向けて大量生産がされているとすれば、Mibandと同じようにすぐに値段が下がるのではないでしょうか。
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コメント
初めまして。
Xiaomi AirDotsを所有しているのですが、充電ケースの接触が悪く、今回新たに登場したRedmi AirDotsの購入を検討しています。
音質や仕様が若干コストカットされているということなので、Redmi AirDotsのケースでXiaomi AirDots本体を充電できないか気になっています。
これを検証してほしいです。
よろしくお願いします。
はじめまして。
手持ちのAirDotsで試してみたのですが、Xiaomi版Redmi版では本体と充電ケースの形状がそれぞれ違うため、無理やり押し込んだとしても充電端子を接触させることはできませんでした。
どうやら互換性はないようです。
返信ありがとうございます。
散々迷った結果、Redmi AirDotsを注文しました。
Xiaomi AirDotsで困っていた、タッチセンサーに誤って触れてしまう問題と、左右のペアリングがしょっちゅう解除されてしまう不具合?に悩まされていたのですが、Redmi AirDotsは物理ボタンで、SBCコーデックではあるものの、完全独立してBT5.0対応スマホと直接接続できるようなので、これが決め手となり、今回購入に至りました。
ゆるちなさんの詳しい比較レビューが大変参考になりました。
今回はどうもありがとうございました。
>完全独立してBT5.0対応スマホと直接接続できるようなので
とコメントしましたが、誤解を招いてしまいそうなので一応追記です。
Redmi版、Xiaomi版ともにTWS Plusに対応しておりませんので、スマホがイヤホンの左側、右側、それぞれと直接接続して音声データを伝送することはできませんが、Xiaomi版よりも左右間のペアリングの安定性は向上しているそうなので、あまり問題はないかと思います。
ノイズキャンセル性能はどんな感じでしょうか?
ノイズキャンセルは通話時のみとのことなので、恐らく入力のみのノイズキャンセル機能となります。
そのおかげか通話品質は良好です。
こんにちは。レビューを見て欲しくなりました。
疑問点が1つあるのですが、redmi airdotsは中国版とグローバル版があるみたいなのですが、何が違うのでしょうか?
この記事で紹介しているのは中国版とグローバル版どちらなのでしょうか?
グローバル版は名前がairdotsではない?と言うような情報も見かけたりしてよく分からなくなってきたので、コメントにて質問させていただきました。
こんにちは。ハードウェア的には同一で、違いはパッケージと説明書の言語のみだと思われます。
説明書を読まないと分からない操作は「電源オフの状態で左右同時に15秒間長押し」の初期化方法のみくらいなので、安いものを買えばいいと思います。