先日アメリカが万国郵便連合から脱退を検討中というニュースを見ました。
Aliexpressはうまいこと、この万国郵便連合というシステムを使って日本まで安く荷物を運んでいます。
もしこれに日本も同調したら我らがAliexpressも立ち行かなくなるんじゃないかと危機感を覚えています。
そこまで考えたところで、そういえばAliexpressの使い方を詳しく書いていなかったことに気づいたので記事にまとめてみます。
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Aliexpressとは
その名の通り、中国ECモールの王であるAlibabaグループの運営する越境ECサイト。
Aliexpress自体はモールに出店しておらず、あくまでセラーとバイヤーの仲介をしているだけ。日本でいう楽天市場のような形態です。
特徴はとにかくなんでも揃うこと。
そして大抵のものが安いことです。
中国人からしたら中国人に売ろうが日本人に売ろうがアメリカ人に売ろうがロシア人に売ろうが、売上は売上です。
Aliexpress内できちんと競争が働いている上に世界中から平等に利用できるので、俗に言う「日本限定価格」なんてのも存在しません。
中国内の卸価格と大差ない値段で購入できる商品も多いので、これは利用しない手はありません。
急いで使う予定がないものについてはAmazonで購入する前に一度、同じ商品がAliexpressに出品されていないか確認してみることをお勧めします。
カテゴリではアクセサリーなどの小物や安めの電子機器や部品関係、あと当たり外れはありますが、アパレル関係なんかの商品もお勧めです。
Aliexpressの使い方紹介
・アカウント作成方法
・商品の探し方 希望通りの商品を見つけるコツ
・購入から受け取りまでの流れ
の3つに分けて紹介していきます。
アカウント作成方法
アカウント作成手順
▲Aliexpressにアクセスし、右上のJoinをクリック
▲メールアドレスと名前、希望のパスワードを入力してアカウントを作成。
メールが届くのでそちらも認証しておきましょう。もしメールが届かない場合は迷惑メールフォルダを覗いてみて下さい。中国からのメールは迷惑メールに振り分けられやすいので。
住所登録
▲住所を登録します。右上のMyAliexpress→MyShipping Address
▲郵便番号、国、県、区市町村、町名番地という感じで分けて入力。
↑日本語表記の住所を英語表記に変換してくれるサイトもあります。
言語選択と表示通貨について
商品を探しに行く前に、まずページを見やすいように言語設定をしましょう…と言いたいのですが、Aliexpressのページは英語で設計されており、日本語を選ぶと機械翻訳を通して日本語ページとして出力されます。
メニュー等はまだマシなのですが、商品ページ上には機械翻訳の苦手とする固有名詞が多いせいで誤訳だらけになるため、英語のままにしておいた方が使いやすいと思います。Aliexpressを利用するのであれば最低限の英語力は必要になるので、英語に慣れておく意味でも。
また、上部メニューから表示通貨を変更することが可能ですが、Aliexpressではドル建てでの決済になるので、円表示にした場合でも最終決済金額に多少の差異が生じます。表示金額は大体の目安程度とお考え下さい。
私はジャパンネット銀行のVISAデビット機能で決済をしていますが、現在の為替レートで換算した金額に5%程度の手数料を取られているようです。
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商品の探し方
アイテムの探し方には大きく分けて2つの方法があります。
また、悪徳業者にひっかからないためのコツなんかも同時に紹介していきます。
覚えておいてほしいのはAliexpress内では値段と質は基本的に比例関係にあります。
検索ワードを使って探す方法
▲基本はページ上部にある検索欄を使って商品を探します。
例えばドローンを探したい時は「drone」と入力したいところですが…
▲直接「ドローン」と日本語で入力してしまっても大丈夫です。
自動で「drone」の検索結果が表示されます。
勿論これは機械翻訳で、単語によっては見当違いな商品が表示される場合もあるので、その場合は一度Googleで正確な単語を調べてから再度入力しましょう。
▲デフォルトではおすすめ順に並んでいます。基準は謎です。
検索結果が表示されたらとりあえず注文数順で並べ替えるのがお勧め。
一番の売れ筋商品なんかはものすごい販売個数なので、スケールメリットが利く分お買い得なものが多いです。
二束三文の商品が多いカテゴリで、ある程度以上の品質の商品を探す場合は価格帯で絞り込む機能もよく使います。
▲ということで、一番売れていたドローンのページを開いてみました。
1つのページ内でカメラ性能や予備バッテリー数が選べるようになっており、また発送地も中国、アメリカ、ロシアから選べるようになっています。
▲下にスクロールしていくと商品の詳細紹介へ続きます。
勿論詳細紹介には仕様や、商品のポジティブな情報しか掲載されていないので、この時点では物欲を何とかコントロールして下さい。
ネガティブな情報を見て、買うものや店を決めるのが何よりも大切です。
変な商品を掴まされないためのコツ
▲一番大事なのはFeedback欄のネガティブな評価。特に☆2以下の評価は必ず確認しましょう。%ボタンをクリックすると評価を抽出できます。
From your country onlyにチェックを入れると日本人の評価を抽出することもできます。
「到着時に壊れていた。交換に費用がかかった」「カメラが壊れていた」などなど、自分が購入する時にも起こりうる事態が大体網羅されています。
ただ、ここで特にチェックすべきは問題が起こった時にきちんと対応してくれるかどうかです。輸送中の事故はどこで何を買っても起こりうるので「トラブルがあって販売店と交渉したけれど取り合ってもらえなかった。」や「対応が不誠実だった。」といったコメントがないか探しましょう。もしそういうコメントが多いようならばその店では買わない方が無難です。
いちゃもんに近い内容で☆1を付けている人も多いので、そのへんのノイズに惑わされないよう、ここだけはしっかりと読み込みましょう。
高評価と低評価が半々のような店にリスクを承知の上で挑むのもありではあります(笑)
▲また、左上に表示されている店の名前にカーソルを合わせると、その店がいつから運営されているのか、その店舗の評価の平均などを確認することができます。
こちらも店選びの参考になるので、必ずチェックをするようにして下さい。
その店舗の専用ページにアクセスすることもできます。以前購入したことのある店の別の商品を見たかったり、サイズ違いの商品を探す場合はこの方法で探すと見つかりやすいです。
カテゴリから探す方法
▲トップページの左側にCATEGORIES欄があり、こちらからカテゴリから商品を絞り込んでいくことも可能です。
今回は試しにUSBメモリを見てみたいと思います。
Computer&OfficeカテゴリからUSB Flash Drivesをクリック。
▲20000アイテム以上が候補にあるので、手っ取り早く注文数順に並び替え、売れている順から見ていくか、もしくはそのカテゴリ用の絞り込みツールで絞り込んでいきましょう。
材質、色、形状、容量、USB規格など、様々な条件で絞り込んでいくことができます。
購入候補が見つかったら、購入前に評価を確認して信用できる店かどうかを確認するのを忘れずに!
購入から受け取りまでの流れ
決済方法
購入する商品が決まったら
▲Buy Nowをクリックすることで購入画面に移行します。
Add to Cartで買い物かごに入れてまとめて決済してもOKです。
▲住所が正しいか確認して下さい。
▲配送方法を選択。費用と到着までの目安時間が表示されるので、もし急ぐのであれば有料の配送方法に変更しましょう。
▲決済方法選択 他にいくつか決済方法は用意されていますが、日本人は使えないものばかりなので、カード決済のみに対応していると考えた方がいいです。私は念の為ジャパンネット銀行のカードレスVisaデビット機能を使っています。
▲クーポンを持っている場合はApply AliExpress Couponにチェックを入れ、使用するクーポンを選択して下さい。プロモーションコードを持っている場合も同じようにチェックを入れてから入力します。
金額を確認してからConfirm&Payで決済完了です。
ドル決済となりますが、為替手数料で5%くらい多めに取られるのでご注意を。
支払い後
支払い後の代金は、商品を受け取るまでAliexpressが預かっている状態になります。
注文が今どのような状況なのかは、右上のMyAliexpressから確認することができます。
支払い直後のステータスは「Awaiting Shipment(発送待ち)」で、
商品が発送されるとステータスが「Awating Delivery(配達待ち)」へと変化し、同時に追跡番号が表示されます。追跡できるようになるまでは少し時間がかかります。
トラブルが発生しやすいのはこれ以降
追跡番号が表示されない、しばらく待っても発送されないといった軽い問題であればContact Sellerから相談してみましょう。
メッセージを送っても返信がない。いつまで経っても荷物が届かない。配達ステータスが配達完了になっているのに実際には受け取れていない。不良品が届いた。等の深刻な問題が発生した場合は、Open Dispureから問題をAliexpressに報告して下さい。このアクションを起こし、セラーが何も対応をしなかった場合は自動的に返金されるようになっているので、セラー側からも何かしらのアクションがある筈です。
淘宝と同じシステムであれば、Open Dispureで報告された問題をAliexpressは非常に重く見ます。ここでのやり取りはセラーの評価に直結するので、なるべく穏便に済まそうとするセラーが大半です。
ただ、元々悪意で出品しているセラーや、返金すべき金額が大きい場合は店が炎上することを覚悟の上で返金は絶対にしない!と突っぱねてくる可能性があります。
ですので、高価な物を購入する場合は下調べがより大切になります。
荷物が届いたら評価をしよう!
晴れて商品が届いたら早速開封…の前に、カメラの準備をしましょう。
もし商品に問題があった場合のために客観的な証拠を残しておくのは非常に大切です。
できれば開封の段階から全てを動画に収めておきましょう。
商品に問題がないことを確認したら、Confirm Order Received(受け取り確認)をし、Aliexpressに荷物を受け取ったことを通知しましょう。これにより初めてAliexpressが預かっている代金がセラーに支払われます。
今までに数えきれないセラーが低評価を食らった挙げ句にAliexpressから退場していきました。その影には退場したセラーの数以上に、騙されて低評価を付けざるを得なかった先人の存在があります。
言うなれば数多の骸の上に今の平和なAliexpressが成り立っているので、システムの軸となる評価を付けることは義務です。
まあそんな硬く捉える必要はありませんので、取りあえず壊れることなく届き、詳細ページで紹介されている商品とあまりにかけ離れていなければ☆5を付けておけばいいのではないでしょうか。
低評価はバイヤーに残された切り札なので、☆1を付ける前になんとかセラーと交渉してみましょう。
▲Aliexpressへのリンクはこちらです。
▲新規ユーザーのみ購入できる0.01ドル商品や3ドルクーポンがもらえたりするのでこちらもチェックしてみて下さい。
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コメント
いつも楽しく拝見してます。
ali歴4年になりますが、店がどれくらい続いているかも参考になると思います。
supplier since ってところです。
ご覧いただきありがとうございます。
記事に追記させていただきます。
ありがとうございます!
今年Aliexpressで2回注文したのですが、両方とも到着しませんでした。
(結局Refundしました)
注文したのは、LED電球とダイソンの掃除機を分解するプラスチックの製品です。
去年末にAliexpressで注文したときは、2週間ほどで到着し
届かなかったことは一度もありませんでした。
今までにこのような事がなかったので、少し困惑しています。
注文した店もそれなりに評価のいいお店だったのですが、
厳しくなったのでしょうか・・・
日本でも郵便を捨ててる配達員もいるらしいので、正確な所は判りかねます。
中国の物流はシステム化が徹底され、ここ数年でかなり質が上がりました。
また、日本に到着しさえすればロストされるケースは殆どないであろうことから
「ストア⇔中国国内物流」の間が怪しいですね。
このあたりは手作業になるので人的ミスが一番発生しやすい箇所です。
追跡番号ではどこでロストされたのでしょうか。
ご返答ありがとうございます。
二件ともtracking numberが間違って記入されていて、正しい番号を書いてくれと何回かメッセージ送りましたが、反応がありませんでした。
アメリカと貿易戦争してるから、日本の配送が適当になったのかなーとか思ってたのですが。
また何か買ったらレビューしてください。
追跡番号があるのにも関わらず追跡できないのは、配達伝票は発行したものの実際に発送が出来ていない状況だろうと思われます。
原因としては単純に忘れた、在庫が確保できなかった(無在庫で販売する店舗も結構多いです)
もしくは、1月末から2月の中旬にかけて注文されたのであれば、中国旧正月の春節大型連休に巻き込まれた可能性があります。
この期間は日本人が想像できないレベルで店舗運営が適当になります。
メッセージを送っても返ってこないことがざらで、返ってきたとしても「春節だから仕方ない、休みが明けたら送るから」という返事がほぼ間違いなく返ってきます。
[…] 特に予備知識がなくても直観的にサクサク購入できるとは思いますが、「AliExpress」のアカウント登録や商品ページの見方など詳細はこちらのページが分かり安かったのでリンクを貼っておきます。 […]